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HDDやUSBメモリなど記録メディア(記憶媒体)の寿命は?

記憶媒体(記録メディア・記録媒体)の寿命とは

USBメモリをはじめとする記憶媒体は、パソコンやデジタルカメラなどの電子機器には欠かせないツールです。耐久性の高さから長年使用し続けている方もいるかもしれませんが、精密機械ですので永久的に使えるわけではありません。少しでも長く使用できるように、今回の記事でその寿命と保管方法を理解しておきましょう。

記憶媒体の寿命と故障原因について

記憶媒体は、種類によってそれぞれ異なる性質を備えています。そのなかでも寿命と故障原因については顕著な違いがあるので、上手に活用するためにも事前に把握しておく必要があるでしょう。以下で主な記憶媒体を取り上げてご紹介します。

ハードディスク

ハードディスクの寿命は、平均3~5年程度といわれています。モーターや磁気ヘッドなど稼働するパーツが多いため、経年劣化による故障は避けられません。さらに、磁気に弱く、データの長期保存には向いていないので注意してください。

フラッシュメモリ

USBメモリやSDカードを代表とするフラッシュメモリは、5~10年程度が寿命だとされます。データを保存したまま長年放置していると、経年によってデータが消失してしまうおそれがあるので十分に気をつけてください。また、フラッシュメモリの読み書き回数には限りがあり、頻繁なデータの保存、削除を繰り返すことで寿命が尽きてしまうこともないとはいえません。そのほか、雑な扱いによる接続端子部分の破損もよくあるトラブルです。

光ディスク

CD-R/RWやDVD-R/RWを代表とする光ディスクは、安全にデータを保存することが可能な記憶媒体です。寿命は保管状態によって異なりますが、5~20年程度だとされます。

記憶媒体の寿命を長くする保管方法について

大切なデータの入った記憶媒体は、保管方法にも気を使いましょう。記憶媒体全般にいえるのは、湿気やほこり、磁気、紫外線、高温多湿などの環境に弱いということです。より長持ちさせるための環境を作るには、以下のアイテムを利用することがおすすめです。

カメラ用防湿庫

自動で湿度をコントロールしてくれるので、経年劣化が起きづらくなります。

ドライボックス

湿気から守ってくれる保管庫です。比較的安価で手に入るのもメリットです。

帯電防止用の袋を利用

静電気による破損を防ぐために役立ちます。また、保管場所からの落下によって破損するケースもよくありますので、高い場所には保管しないなどの配慮が必要でしょう。

防湿庫に一緒に入れておくと良いもの

前述した防湿庫に記憶媒体を保管する場合、一緒に入れておくとより効果を高めてくれるのが脱酵素剤です。酵素の酸化を防止する作用で、光ディスクの保護膜剥離や破損を防いでくれます。また、ハードディスクやフラッシュメモリの接続端子がサビてしまうのを防ぐ効果もあります。さらに、もうひとつ入れておきたいのが、導電性のウレタンスポンジです。底に敷き、その上に各種媒体を保管することで静電気による破損を防いでくれます。

ここまで記憶媒体の故障原因や保管方法について解説しましたが、上記の方法を実施してもいつかは必ず寿命が尽きてしまいます。なかには、予想よりも早く壊れてしまった、というケースも珍しくはありません。そのため、万一に備えてバックアップはこまめに、なおかつ複数とるようにしてください。データ消失の心配がなくなり、より安心して利用できるようになるでしょう。