パソコンの動作を軽くする~メモリ不足の解消法と原因~

パソコンの動作が重いのを軽くする方法~メモリ不足の解消法と原因~

長年使用し続けているパソコンで作業をしていると、「購入した当時より動作が重くなっている…」と感じる人も多いのではないでしょうか。このように、動作を重く感じたり、さらにはフリーズしたりといった現象が起きる原因のひとつが「メモリ不足」です。このメモリ不足を解消することで、パソコンの動作が軽快になる可能性があります。

メモリはどのような役割をしている?

パソコンの内部に組みこまれているパーツには、さまざまな役割分担があります。例えば、CPUはシステムを統括する「頭脳」の役割を果たし、ハードディスクはデータの保管をする「本棚」的な役割を果たしています。

メモリは、パソコンが作業するための「作業机」にあたる部分です。現実と同じく、机が狭いと作業はしづらく、効率は悪くなってしまいます。反対に机が広ければ、作業は効率良くスピーディに進められます。

実際にメモリが不足しているかどうかを確認するには、Windowsの場合、キーボードの「Ctrl」「Shift」「Esc」キーを同時に押して「タスク マネージャー」を起動する必要があります。ここで「パフォーマンス」のタブをクリックすると、CPUやメモリの使用状況を確認することができます。このメモリ使用量が100%に近いほど、机が狭く(効率が悪く)なっているわけです。

パソコンのメモリ不足はなぜ起きるの?

パソコンの使用中に、「コンピューターのメモリが不足しています」という警告が出てくることがあります。これは、先ほどの例でいう作業机が狭いことを伝えるメッセージで、何らかの対策を講じないとパソコンはより遅く(重く)なり、作業に支障が出てしまうでしょう。このタイミングでタスク マネージャーを起動してメモリ使用量を見ると、おそらく100%に近い数字が出ているはずです。もちろん、すぐに解決したいところですが、まずはメモリ不足に陥った原因を探ることから始めましょう。

<パソコンのスペック不足>

低価格で販売されているパソコンの多くは、そもそものスペックが低く設計されています。つまり、作業机自体が初めから小さいのです。このようなパソコンで、大量のメモリを消費するグラフィックや動画を制作するアプリケーションを使用していると、すぐにメモリ不足に陥ってしまいます。安さにつられて低スペックのパソコンを選んでしまうと、こういう落とし穴にはまりがちです。メモリをたくさん使う作業が想定される場合、あまり安価なパソコンは選ばないほうがいいでしょう。

<空き容量不足>

高スペックなパソコンでも、ハードディスクの「空き容量」が不足していると作業効率は落ちていきます。広くて大きい本棚であっても、本がぎっしり詰まっていると目的の本を探すのはたいへんですし、新しい本の置く場所を探す時間もかかります。空き容量不足に陥ったパソコンは、普通の状態よりも余計にメモリを消費することになってしまうのです。

<アプリケーションの起動過多>

起動したアプリケーションが多すぎて、メモリ不足に陥るケースもあります。パソコンの使用中は、自分が意識して立ち上げたアプリケーションと、システム側が自動的に立ち上げたものが同時に起動しています。「メモリ不足だからこちらのアプリは閉じておこう」と、使用していたアプリケーションを終了したとしても、自動で起動したシステムなどはそのまま起動しているケースがあります。

Windowsの場合、タスク マネージャーの「プロセス」タグを見ると、想像以上にたくさんのアプリケーションが起動していることがわかります。

<周辺機器の接続過多>

メモリ不足は、パソコンの内部だけで発生するものではありません。外部に接続している周辺機器からも引き起こされます。プリンターなどの外付けデバイスが、パソコンに多数接続されていないでしょうか。これらのデバイスも、実はメモリを消費しています。

また、規格が合わない機器を使用しているとパソコンが対応できず、誤ってメモリ不足と判断してしまうケースもあります。メモリ不足の原因として、周辺機器は特に見過ごしがちですので、しっかりケアしておきましょう。

メモリ不足によるトラブルと解消する方法

メモリ不足は「動作が重くなる」症状のほか、「突然パソコンの電源が落ちる」「頻繁にフリーズする」「使いたいプログラムが立ち上がらない」というトラブルを引き起こします。作業中に電源が落ちたりフリーズしたりすると、データが破損する可能性もあります。そこまで深刻な事態に陥らなくても、動作が重いというのは非常に大きなストレスです。問題が頻発するようであれば、下記の方法を実行して、できるだけ早期の解決を目指しましょう。

<メモリ増設>

最も手っ取り早い方法はメモリの増設です。これは、作業机の横に新しい作業用スペースを取り付けるイメージです。パソコンのパーツを販売しているショップであれば、基本的に増設用のメモリを取り扱っていますから、現状よりも容量が大きいメモリを購入しましょう。購入したメモリをパソコンに挿し込むだけで増設は完了です。

<使用しないアプリケーションやファイルを削除する>

メモリを無駄に使わないために、使用していないアプリケーションやファイルを削除するのもひとつの手です。パソコンはまっさらな状態ではなく、さまざまなアプリケーションがインストールされた状態で販売されています。それらが起動することにより、パソコンの処理速度を落としているのです。

不要なアプリケーションを削除すると、ハードディスクの空き容量を増やすことができ、メモリ使用量を減らすことにつながります。しかし、ただデスクトップにあるアイコンをゴミ箱に入れるだけでは削除はできません。Windows 10の場合、「Windows」ボタンから「設定」を選び、「システム」の「アプリと機能」からアンインストールする必要があります。

ただ、現在は必要なくても、のちのち必要になる可能性もありますから、万一に備えてバックアップを取っておくことを忘れないようにしましょう。

<余分な機能を制限してパフォーマンス向上!>

パソコンのパフォーマンスを少し落とすことで、メモリ使用量を節約することも可能です。Windows 10の場合、Windowsボタンを右クリック→「システム」内の「システムの詳細設定」を選び、その中にある「パフォーマンス」から「設定」に進みます。すると、「アニメーション」「アイコン」「フォント」などについて、それぞれどのような表示をするか選択する画面が現れますので、ここで「パフォーマンスを優先する」を選びましょう。さまざまな視覚効果がオフになる分、作業中の見た目はやや寂しくなりますが、キビキビとした動作を取り戻してくれるはずです。


ここまで解説してきたとおり、パソコンのメモリ不足は、メモリの増設やファイルの削除などによって解消できます。メモリ不足を放置すると思わぬトラブルを引き起こす可能性があるため、すぐにでも対策をとるようにしましょう。また、これらの作業を行うときはデータ消失を避けるため、バックアップを必ずとることを忘れないようにしてください。