削除したファイルがゴミ箱にない!復元のための注意点と対処法を徹底解説

大切なファイルを誤って削除してしまい、ゴミ箱にもファイルが見当たらないと焦っている方は多いのではないでしょうか。ファイルがパソコンから完全に消えたように見える場合でも、実際にはデータが残っている場合があります。まずは落ち着いて、パソコンを操作しないことが大切です。

この記事では削除したファイルがゴミ箱にない場合でも復元できるケースや、復元の成功率を下げないための注意点を解説します。記事を読めばファイルを復元する方法がわかり、誤って削除したデータを取り戻せる可能性が高まります。

削除したファイルがゴミ箱にない場合でも、即座にデータが消滅するわけではありません。大切なデータを復元するにはファイル削除の仕組みを理解し、状況に応じた対処法を選択することが大切です。

エーワンデータ株式会社 代表取締役社長 本田 正
監修者

エーワンデータ株式会社 代表取締役社長
本田 正

1994年に日本で最初にデータ復旧サービス事業を創設したエーワンデータ株式会社の代表取締役社長。
データ復旧の権威として一般社団法人 日本データ復旧協会の初代会長に就任。現在は理事となり、日本のデータ復旧業界健全化に努めている。

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削除したファイルがゴミ箱にない場合でも復元できるケースがある

削除したファイルの復元ができることを知り、パソコンの前で安心した表情でOKサインを出す女性。

消えたファイルがゴミ箱にない場合でも、すぐにデータの復元を諦める必要はありません。ファイルが復元できるかどうかは、データ消失の原因が「論理障害」か「物理障害」かによって大きく異なります。削除したファイルを復元できるケース、復元が困難なケースについて解説します。

復元できる可能性があるケースは論理障害

論理障害とは、HDDやSSDは物理的に壊れていないものの、操作ミスやシステムの不具合によってデータにアクセスできない状態です。

「誤って削除したファイルがゴミ箱にない」状態は論理障害に該当します。ファイルがゴミ箱になくても、データがあった領域が上書きされるまではもとのデータが残っていることが多いからです。

論理障害の場合、データ自体は記録媒体に残っているため、適切に対処すると削除したファイルを復元できる可能性があります。重要なデータは自己判断での復元を避け、早めにデータ復旧専門業者に相談しましょう。

復元が困難なケースは物理障害

物理障害とは、HDDやSSDなどの記録媒体自体が物理的に壊れている状態を指します。衝撃による破損や経年劣化による故障が物理障害に該当します。

HDDから「カチカチ」「ガリガリ」といった異音がする場合や、SSDを突然認識しなくなった場合は物理障害が疑われるため、自己判断でのファイルの復元作業は絶対に避けてください。物理障害の状態で無理に電源を入れたり復元ソフトを使ったりすると、状態を悪化させて削除したファイルの復元が不可能になるリスクがあります。

物理障害から削除したファイルを復元するには、信頼できるデータ復旧専門業者へ相談しましょう。
» PCデータ復旧専門業者の選び方と費用相場

【重要】削除したファイルがゴミ箱にないときに、復元の成功率を下げないための注意点

誤って削除したファイルがゴミ箱にないとき、復元を成功させるための注意点を示すイメージ。

「一刻も早くファイルを元に戻したい」という焦りから不適切なパソコンの操作を繰り返してはいけません。ファイルの誤削除直後の初動ミスは致命傷になりかねないためです。削除したファイルの復元を試す前に必ず守るべき注意点は以下のとおりです。

  • 新しいデータの書き込みをしない
  • 初期化・フォーマットをしない
  • 復元作業中の電源トラブルに注意する

新しいデータの書き込みをしない

パソコンは新しいデータを保存する際、空き領域を探して書き込みます。削除されたファイルの領域も「空き」と認識されているため、新しいデータが上書きされる危険があります。

削除されたファイルの領域にデータが上書きされてしまった場合、ゴミ箱にない削除されたファイルはほぼ復元できません。削除したファイルへの上書きを防ぐため、以下の操作を控えましょう。

  • 新しいファイルの保存
  • ソフトウェアのインストール
  • OSのアップデート
  • インターネットの閲覧

SSDを使用している場合は新しいデータの書き込みに特に注意が必要です。SSDのTRIM機能では、削除されたデータが後から自動的に消去されます。TRIM機能によってデータが消去されると削除したファイルの復元は困難になります。ファイル復元の可能性を高めるには、削除に気づいた時点でパソコンの使用を中止しましょう

初期化・フォーマットをしない

データ復旧の確率を下げてしまう禁止事項や、誤った対処法に対して注意を促すNGサインのジェスチャー。

初期化やフォーマットを行うとデータの場所を管理するファイルシステムが再構築され、ファイルの保存位置や管理情報、フォルダ構造へのアクセスが失われてしまいます。フォーマットの形式によってはデータ領域そのものが上書きされ、削除したファイルのデータが完全に消去されることもあります。

高機能な復元ソフトを使用しても削除したファイルのデータの検出が極めて困難になり、もとのファイル名やフォルダ構造まではほとんど取り戻せません。パソコンから初期化やフォーマットの要求が表示されても、操作を中止しましょう。

復元作業中の電源トラブルに注意する

削除したファイルのデータを復元する作業中にパソコンの電源が突然切れると、復元できたはずのデータも失われる可能性があります。復元作業中の電源トラブルを防ぐために安定した電源環境を確保しましょう。

復元作業中の停電にも注意が必要です。重要なデータの復元作業を行う場合は、UPS(無停電電源装置)の導入を検討してください。UPSがあれば停電時でも一定時間電力を供給でき、安全に作業を中断できます。

削除したファイルがゴミ箱にない場合に自力で復元する方法3選

ゴミ箱から消えた重要なビジネスファイルを復元するために、パソコン画面を注視して対処法を探す男性。

削除したファイルがゴミ箱にない場合に自力で復元を試みる方法は以下のとおりです。

  • Windows10/11の標準機能で復元する
  • Macの標準機能で復元する
  • データ復元ソフトを使う

Windows10/11の標準機能で復元する

Windows10/11には削除したファイルを復元する標準機能が備わっていますが、多くは事前の設定が必要です。「ファイル履歴」は、指定したフォルダの変更を自動保存する機能で、プロパティの「以前のバージョン」から削除前のファイルを復元できます。

Windows7から引き継がれた「バックアップと復元」を利用している場合も、事前にバックアップを作成していれば削除したファイルを復元できます。

「復元ポイント」はWindowsのシステムファイルや設定、ドライバーなどの状態を、事前に作成した復元ポイントの状態に戻す機能です。個人のファイルには影響しないため、削除したファイルの復元には使用できません。

Macの標準機能で復元する

削除したファイルの復元作業を行うための、整理されたMac作業環境と周辺機器。

Macでゴミ箱にない削除したファイルを復元するには「Time Machine」というバックアップ機能を利用しましょう。Time Machineを利用すると過去の状態にさかのぼって削除したファイルを復元できます。しかし、事前に外付けHDDなどにバックアップを設定しておく必要があります

「iCloud Drive」を同期している場合は「最近削除した項目」から復元を試しましょう。PagesやNumbersなどのApple純正アプリのデータは、iCloud.comの「ファイルの復元」から削除したファイルを取り戻せる可能性があります。ただし、いずれも保存期間は30日間となっているため、早めの確認が必要です。
» Macのデータが消える原因や復旧方法、専門業者の選び方を解説

データ復元ソフトを使う

OSの標準機能でゴミ箱にない削除したファイルが復元できない場合でも、データ復元ソフトを使えば復元できる可能性があります。データ復元ソフトは管理情報が消えてしまったディスク領域を直接スキャンし、残されたデータの実体を抽出できるからです。

復元したいドライブにデータ復元ソフトを「インストールせずに使用」しましょう。復元したいファイルに誤って上書きしてしまうリスクを避けるため、必ず別のパソコンやUSBメモリなどでデータ復元ソフトを準備してください。

まずは無料版のスキャン機能を試し、目的のファイルがデータ復元ソフトでプレビュー表示できるか確認しましょう。

自力での削除したファイルの復元が難しい場合は、データ復旧専門業者への依頼がおすすめ

PCのファイル復元やデータ復旧をサポートするデータ復旧専門業者のサービスイメージ。

ゴミ箱にない削除したファイルを自力で復元することが難しい場合は、データ復旧専門業者への依頼を検討しましょう。データ復旧専門業者について、以下の項目に沿って解説します。

  • データ復旧専門業者の選び方と確認ポイント
  • 個人と法人で異なる依頼時のポイント

データ復旧専門業者の選び方と確認ポイント

データ復旧専門業者を選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。

  • 復旧実績と技術力
  • 料金体系の透明性
  • セキュリティ対策
  • 無料診断の有無
  • 納期と対応スピード

削除したファイルのデータが復元できなかった場合に費用が発生しない「完全成果報酬型」であることは、データ復旧専門業者の選び方として重要です。業者の中には復元の成否に関わらず、高額な請求が発生するケースもあります。初期診断で提示された見積もりから追加費用が発生しないか、加算条件は明確か、といった透明性もチェックしましょう。
» おすすめのデータ復旧専門業者10選を解説!

個人と法人で異なる依頼時のポイント

個人の場合は費用対効果を重視してデータ復旧専門業者を選びましょう。削除したファイルの復元費用が高額になる場合は、データの重要性と費用を比較検討することが大切です。

法人の場合は業務に直結する重要なデータを扱うため、セキュリティ対策が万全なデータ復旧専門業者を選ぶことが重要です。データ復旧専門業者と機密保持契約を締結し、データの取り扱いに関する取り決めを明確にしましょう。ISO27001などの認証取得の有無を確認し、信頼できる環境が整っているかを判断基準にしてください。

法人の場合は削除したファイルのデータ復元作業の進捗状況や納期についても、詳細な報告を求めることが大切です。

削除したファイルがゴミ箱にない原因5選

削除したファイルがゴミ箱にない原因を、虫眼鏡を使って調査・特定するイメージ。

削除したファイルがゴミ箱にない原因は、パソコンの設定や操作方法に関係しています。削除したファイルがゴミ箱にない主な原因は以下のとおりです。

  • Shift+Delete(Windows)、またはOption+Command+Delete(Mac)で完全削除した
  • ゴミ箱を経由しない設定になっていた
  • ゴミ箱の容量を超える大きなファイルを削除した
  • ゴミ箱の自動削除機能が有効になっていた
  • 外付けHDDやUSBメモリ、クラウドストレージから削除した

Shift+Delete(Windows)、またはOption+Command+Delete(Mac)で完全削除した

通常の削除(Deleteキーのみ)だと、削除したファイルはゴミ箱に移動します。しかし、Shift+Delete(Windows)、またはOption+Command+Delete(Mac)で削除した場合は、ファイルはゴミ箱を経由せず直接削除される仕組みです。

誤操作での完全削除を防ぐために「完全に削除しますか?」という確認ダイアログを表示させる設定をすることがおすすめです。デフォルト設定では削除時の確認メッセージが表示されないため、ゴミ箱のプロパティで「削除の確認メッセージを表示する」にチェックを入れましょう。

ゴミ箱を経由しない設定になっていた

パソコンのdeleteキーでファイルを削除し、ゴミ箱へ移動させる操作をしている。ゴミ箱の設定に注目しているイメージ。

削除したファイルがゴミ箱を経由しない設定になっているかどうかは、ゴミ箱アイコンを右クリックし、プロパティを開いて確認しましょう。「ゴミ箱にファイルを移動しないで、削除と同時にファイルを消去する」にチェックが入っていると、ゴミ箱を経由せずに直接消去されます。

重要なファイルを誤って削除しないためにも、ファイルを削除する際にゴミ箱を経由する設定にしましょう

ゴミ箱の容量を超える大きなファイルを削除した

ゴミ箱には容量制限があり、制限を超えるサイズのファイルを削除すると直接消去されます。削除したファイルがゴミ箱にない場合、削除したファイルのサイズがゴミ箱の最大サイズを超えていなかったかを確認しましょう。

ゴミ箱の容量はドライブの容量に応じて自動的に設定されますが、手動での変更もできます。ゴミ箱の容量は、ゴミ箱アイコンを右クリックしてプロパティを開き「最大サイズ」から確認しましょう。もし削除したファイルが最大サイズの設定値より大きければ、ゴミ箱を経由せずに消去されたことになります。

ゴミ箱の自動削除機能が有効になっていた

ゴミ箱にファイルが見つからず、データの紛失にショックを受けてパソコンの前で途方に暮れる女性。

Windows10/11にはゴミ箱のファイルを自動的に削除する機能があります。ゴミ箱の自動削除機能が有効になっていると、一定期間が経過したファイルは自動的に削除されます。自動削除機能の設定を確認・変更する手順は以下のとおりです。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「システム」を選択する
  3. 「記憶域」を選択する
  4. 「ストレージセンサー」を確認する

自動削除までの期間を長めに設定するか、自動削除機能を無効にすることを検討しましょう。

外付けHDDやUSBメモリ、クラウドストレージから削除した

削除したファイルがゴミ箱にない原因の一つは、Windowsで外付けHDDのファイル削除後の取り外しや、USBメモリやSDカードからのファイル削除です。

Windowsでは外付けHDDから削除したファイルは、外付けHDD内のゴミ箱に移動します。外付けHDDの接続中は削除したファイルをゴミ箱で確認・復元できますが、外付けHDDを取り外すとゴミ箱からは見えなくなる仕様です。

WindowsでUSBメモリやSDカードから削除したファイルは、ゴミ箱を経由せず直接消去されます。USBメモリやSDカードから削除したファイルを復元したい場合は、データ復元ソフトの活用を検討しましょう。

クラウドストレージの場合は、各サービス独自のゴミ箱機能があります。削除されたファイルは一定期間クラウド上に保持されるため、まずはサービスの管理画面から復元を試みてください。
» SDカードのデータを復旧する3つの方法を解説

削除したファイルがゴミ箱にない場合は「上書き」される前に対処しよう

適切なデータ復元方法を知り、前向きに仕事に取り組むビジネスパーソン。

ファイルを削除してゴミ箱にない場合でも、データ本体はパソコン内に残っている可能性があります。しかし、新しいデータが書き込まれると削除されたファイルの領域が上書きされ、復元が困難になります。大切なファイルを削除してしまったことに気づいたら、パソコンの使用をすぐに中止しましょう。

データ復元の可能性を高めるには、ファイル領域の上書き前の対処が大切です。特に重要なデータの場合は自己判断での復元作業は避け、データ復旧専門業者に相談しましょう。

エーワンデータは累計85,000件を超える豊富な復旧実績と、官公庁や大企業からも信頼される高い技術力で、削除したファイルがどのような状態にあるかを調査します。

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