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緊急!ファイルの復元・修復 データの復旧をしたい時の手段方法とは

緊急!ファイルの復元・修復 データの復旧をしたい時の手段方法とは

ファイルを開こうとしたら、エラーメッセージが表示されて開けなかった。その後、別のアプリケーションを試しても、パソコンを再起動してもやはり開けず、一からデータを作り直す羽目になってしまった…。そんな経験はありませんか?1つのファイルが破損して開けなくなるだけで、仕事に致命的な影響を及ぼしてしまうこともあります。しかし、その段階であきらめてしまうのは得策ではありません。今回は、ファイルが壊れたときの修復手段についてご紹介します。

修復作業に入るまえに、まずはバックアップを取る

修復作業に取り掛かるまえに、必ずバックアップを取っておきましょう。というのは、破損ファイルを修復しようとした結果、ファイルがさらに壊れてしまう可能性があるからです。傷が浅いうちだったら修復できても、傷が重なってしまうとファイルを修復できる可能性は一気に低くなります。また、バックアップ用のファイルは複数作成し、それぞれ別のフォルダに保存しておくことも大切です。こうすることで、元のファイルの消失という最悪の事態を防止できます。

ゴミ箱の中身を確認する

あまりにも初歩的なことなので見落とされがちですが、ゴミ箱の中に破損前のファイルが入っている例も少なくありません。操作ミスなどで「ファイルの削除」を選んでいることがあるからです。何らかの理由でファイルが破損して開けなくなったときは、ゴミ箱の中も確認するようにしましょう。

自動バックアップファイルを利用して復元

WordやExcelなどの場合、自動でバックアップファイルを作成することができます。事前の設定が必要ですが、いざというときに役立ちますので、ぜひ設定しておきましょう。

まずは、各アプリケーションを開いた状態で「ファイル」を押し、次いで「オプション」をクリックします。そのあと「保存」タブをクリックし、「自動回復用データを保存する」にチェックを入れることで設定が完了します。以後、特に操作をしなくても、アプリケーションが自動的にバックアップファイルを作成してくれます。

なお、デフォルトの自動バックアップは10分間隔に設定されています。この時間設定も変更することが可能です。自動バックアップの間隔を短くすることでリスクを低減することができますが、一方でスペックの低いパソコンの場合は過度な負担でフリーズすることもあります。ちなみに、自動バックアップの設定方法はソフトのバージョンによって異なりますのでご注意ください。

bakファイルを利用して復元

「Outlook Express」やCADなどのアプリケーションは、自動的にバックアップ用のファイルを用意してくれます。ファイル名の後ろにある「.bak」という拡張子を、元ファイルと同じ拡張子のものに変更することで壊れたデータと同じものになります。bakファイルのファイル名は、基本的に元ファイルと同じですので、探すのは容易です。なお、拡張子を変更するまえにbakファイルをコピーし、バックアップを作成しておくことも忘れないようにしましょう。

bakファイルの名前は、ほとんどが元のファイル名と同じですので、探すのも簡単です。拡張子を変更する前は、bakファイルをコピーして、バックアップ用のデータを作成しておくことも忘れないようにしましょう。

以前のバージョン(セッション)から復元

破損したファイルを開くと、「以前のバージョン(セッション)から復元しますか?」というメッセージが表示されることがあります。ここで「はい」を押すことで、場合によってはファイルを以前のバージョン(セッション)から修復することができます。

また、Windows 10の場合、該当データを右クリックして「以前のバージョンの復元」を選択するという方法もあります。ただし、いずれの方法も、必ずしも直前のデータが復旧するわけではない点には注意が必要です。

別のアプリケーションを利用して開く

ファイルによっては、別のアプリケーションから開くことができる場合もあります。特に画像ファイルや動画ファイルにそういったケースが多いようです。拡張子を変更したり、別のアプリケーションを選択したりするなどして、開けるかどうか試してみるのも良いでしょう。

Wordファイルの場合、「ワードパット」で開くと中の文章をひとまず読むことができます。さらに、ワードパットで保存する際にファイルの拡張子を「.doc」と入力すれば、以降はWordで開くことができるようになる可能性が高まります。ただし、その際は中身を入念にチェックし、欠落や文字化けなどがないかをチェックしましょう。

復元ポイントにさかのぼってみる

「復元ポイント」という言葉はあまりなじみがないかもしれませんが、パソコンのリカバリーに詳しい人は頻繁に使う言葉のひとつです。この復元ポイントがあるおかげで、パソコンを以前の状態に戻すことが可能になります。

復元とは、何かのきっかけでパソコンの調子がおかしくなった場合、以前の状態に戻すことでパソコンをリカバリーする方法です。「セーブしておいた場所からやり直す」と言うとわかりやすいでしょうか。この方法はとても簡単で、Windows 10の場合「スタート」メニューを右クリック→「システム」→「システムの保護」→「システムの復元」と順にクリックしていきます。すると、いつの時点に戻すかを選択できますので、問題が起きるまえの日付を選べば終了です。この復元ポイントは7日ごとに自動的に保存されていますから、最悪でも7日前の状態に戻すことが可能です。また、システムに関わる重要な更新時にも、復元ポイントは自動生成されます。

一部だけ復元してみる

パソコンの復元ポイントにさかのぼる方法は、復元まで非常に時間がかかります。また、復元ポイントに指定した日時以降に作成したデータが消えたり、予期せぬトラブルが起こったりするなど、比較的高いリスクがあります。そこで浮上するのが、パソコン全体ではなく一部の復元という選択肢です。

例えば、デスクトップだけを復元したいときは、Windows 10の場合「スタート」メニューを右クリック→「エクスプローラー」→「デスクトップ」を右クリック→「以前のバージョンの復元」と進めていけば、パソコン全体ではなくデスクトップだけが復元されます。パソコン全体を復元するよりは低リスクですし、リカバリーできる可能性も十分ありますから、全体の復元を試みるまえに試す価値はあるでしょう。

ファイルが壊れてしまう原因

そもそも、ファイルはなぜ破損するのでしょうか。その原因には大きく3つのパターンが考えられます。まずは、データの保存中に衝撃を与えてしまったり、待機中にシャットダウンしてしまったりといった人為的な操作ミス。次に、メディアの劣化や誤作動。そして、OSやアプリケーションの初期不良やバグによるものです。

ファイルが破損した原因を知ることは、ファイルの復元において非常に重要です。特に業者に修復を依頼する場合は、破損の過程を伝えるときに重要なポイントとなります。また、パターンごとに事前の対策を練ることもできます。人為的なミスについては偶発的で避けられない場合もありますが、せっかちで乱暴な操作をしないよう心掛けることが肝要です。

時間の経過とともに起こるメディアの劣化は避けようがありませんから、ハードが傷むまえに買い替えていくことが最大の予防策になります。バグは新製品には付き物ですが、必ず改良されるものです。新製品にすぐ飛びつくのではなく、アプリケーションが安定するまで(アップグレードを)待ち、それから使い始めることでリスクを避けることができます。

大切なファイルは、事前にバックアップを取っておくことが何よりも大切です。それでも、予期せぬトラブルや人為的なミスでファイルが壊れてしまった場合は、ここに挙げた注意事項に気を付けながら復元を試みてください。どうしても修復したい重要な情報が復元できないという場合は、無理をせずプロのデータ復旧業者に任せましょう。