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Mac OS Xのエラーメッセージ-原因と解決まとめ

Mac OSの各エラーメッセージとその原因

2015年9月30日、Mac OSの最新版「OS X El Capitan」がリリースされました。
「Mac OS X」は、BSD UNIXベースのオペレーションシステムです。故スティーブ・ジョブズ氏がApple社から離れた際に創業したNeXT社のOPENSTEP技術がベースとなっています。
日々進化するOSですが、最新版のアップデートに足踏みしてしまう方もいるでしょう。その理由のひとつに「エラーメッセージ」が挙げられます。
コンピューターのアップデートやインストールにはエラーがつきものです。何十種類とあるエラーメッセージにうんざりしてしまう方も多いと思います。
そこで今回は、OS Xの代表的なエラーメッセージに対する原因と、その対処法をご紹介いたします。

1. 保管を完了できませんでした。

EclipseでJavaScriptプロジェクトを保管する場合などに、表示されるエラーメッセージです。Eclipseの言語設定が英語の場合は、「Save could not be completed」という表記になります。
Eclipseでこのエラーメッセージが表示された場合、Eclipseの環境設定のコンテントタイプが問題になっている可能性があります。Mac OSは元々UNIX系のOSであるため、デフォルト・エンコードがISO/IEC 8859に設定されている可能性があります。プログラム内で日本語を使用していれば、設定をUTF-8に変更することで対処可能です。
しかし、一概に文字コードが原因とは言い切れません。「保管を完了できませんでした」のメッセージと一緒に書かれているエラーの理由を読み、その都度対処することが必要です。

2. エラーが発生しました(-○○○)。

OSが作業中に、何らかの不具合が生じると表示されるエラーメッセージです。
主にOSをインストールする際に表示されるようです。インストール時の失敗には、dolipoなどの競合ソフトがかかわっている可能性があります。競合ソフトを一時停止してからインストールをやり直すと、うまく実行できることがあります。
エラーの種類は複数あるので、解決方法は一概に言えません。エラーが出た際にエラーコード(カッコ内の数字)と一緒に検索を行うと、解決方法が見つかることがあります。

3. “○○○”を開くことができませんでした。

アプリケーションを開こうとしたが、何らかの理由により開けなかった場合に表示されるエラーメッセージです。Chrome起動時や破損したアプリケーションを開こうとしたときなどに、よく目にするエラーメッセージです。
ダウンロード中に通信が途切れた場合や、アプリケーションの容量が大きすぎてサーバーに負荷がかかってしまった場合など、アプリケーションを構成するファイルの一部が破損することがあります。その場合は、一度アンインストールするなどしてアプリケーションを削除し、安定した通信環境でもう一度インストールしなおすと、うまくいくことがあります。

4. アプリケーション○○○が予期せず終了しました。

こちらもアプリケーションを開いた際に表示されるエラーメッセージです。この場合、起動するときに余計なファイルが邪魔をしていたり、必要なファイルが破損していたりなど、何らかの問題が発生している可能性があります。
ディスクユーティリティを使用してコンピューターの起動ディスクを検証し、問題が検出された場合には修復します。その後、アクセス権の修復を行うことで問題が解決する場合があります。
それでも問題が解決しない場合は、再インストールや、コンピューターの初期化が必要になる場合もあります。

5. システムエラーが起きました。バスエラーです。
「バスエラー」とは、存在しない物理アドレスにアクセスした場合などに表示されるエラーメッセージです。

まだ挿していないUSBのアドレスを参照しているときや、接続機器が古い場合などが原因として考えられます。他にも、複数のアプリケーションを使っているときや、コンピューターのメモリ容量よりも大きいメモリを要求された場合にも「バスエラー」は表示されます。
この場合、アプリケーションを一度アンインストールし、もう一度インストールしなおすことで、対処できる場合があります。

6. ファイルのフォーマットが正しくないため、開けませんでした。

「ファイルのフォーマット」は「ファイル形式」とも呼ばれます。「ファイル形式」とは、コンピューター上でそのデータをどのように扱うかを定めた規約のことです。
代表的なファイル形式は、文章であればプレーンテキスト(.txt)やRTF、画像ファイルならJPEGやPNG、音声ファイルならMP3やWMAなどが挙げられます。これらの形式はファイル名の後に「.○○○」という形で示されています。ドット以下の部分を「拡張子」と呼びます。
このエラーメッセージが表示された場合、ファイル形式(拡張子)が異なる可能性が考えられます。
形式が正しいものであれば、アプリケーションのバージョンがインストールされているOSのバージョンとは異なっている可能性もあります。

7. 問題が発生したため、○○○を終了します。ご不便をおかけして申し訳ありません。

アプリケーションを起動した際に、問題が発生すると表示されるエラーメッセージです。
アプリケーションを使用している場合、そのアプリケーションが対応していないファイル(例えばフォントなど)を参照してしまい、エラーになっている可能性があります。
アプリケーションの中でもブラウザを使用している場合には、アドオン(ブラウザの拡張機能のこと)に不具合がある可能性があります。不具合とは複数のアドオンを実行した場合に、それらが競合してしまうなどのケースです。
デフォルトの状態とは別に、インストールしたファイルをデスクトップなどに一時退避させたり、追加したアドオンを一時停止させたりすることで、対処できる場合があります。

8. 接続できません。予期しない○○○の誤りが起きました。

リモートアクセスなどで接続して、何か問題がある場合に表示されるエラーメッセージです。
通信機器の電源が入っていない可能性や、通信用のケーブルやドライバが適切ではない可能性が考えられます。
通信機器に誤りがない場合、メモリの空き容量が足りない可能性もあります。他のアプリケーションを使用している場合には、それらを終了させて再度立ちあげてみることで改善される場合もあります。
システムを再起動させたり、コンピューター自体を再起動したりすることで対応できる場合もあります。

9. ○○○を開くには、○○○をインストールする必要があります。

アプリケーションをバージョンアップした際などに、そのアプリケーションを使用するために必要な別のアプリケーションが入っていない場合に表示されるエラーメッセージです。
例えば、Eclipseなどの開発ツールでJavaの開発を行う場合にはJDKが必要です。しかし、自分のコンピューターにJDKがインストールされていないと、エラーとしてユーザーに警告されます。
エラーメッセージに従って、必要なアプリケーションをインストールすることで、たいていの問題は解決できます。

10. “○○○”は、開発元が未確認のため開けません。

Mac App Store以外からダウンロードしてきたアプリケーションを起動しようとすると表示されることがあるエラーメッセージです。対処法としては2種類あります。
ひとつは右クリックをして、出てきたメニューから「開く」を選択する方法です。「”○○○”の開発元は未確認です。開いてもよろしいですか?」という警告が表示されるので、これも「開く」を選択します。
もうひとつは、「システム環境設定」から「セキュリティとプライバシー」の設定を変更する方法です。
たとえ悪意のあるアプリケーションでも、誤って実行させてしまえばそのまま立ちあがってしまうので、アプリを実行する際には十分な注意が必要です。

11. 操作を完了できません。予期しないエラーが起きました(エラーコード -○○○)。

ファイルの操作中などに問題が起こった場合に表示されるエラーメッセージです。エラーコードは、その予期せぬエラーがどのようなエラーだったのかを示しています。
外付けHDDなどに対する操作の場合は、フォーマット形式や接続しているケーブルの状態などを確認しましょう。ファイルを削除したい場合であれば、ターミナルからコマンド入力することで解決する場合もあります。
予期せぬエラーは、エラーコードの数だけエラーがあると考えられます。そのため、エラーコードの内容を調査し、関連するハードウェア上の問題がないか、ファイルの設定などが適切かを確認し、対処していく必要があります。

12. システム要件エラー このソフトウェアをインストールするには、Mac OS X ○○○以降が必要です。

アプリケーションなどをインストールする際、OSのバージョンが適切でない場合に表示されるエラーメッセージです。
アプリケーションには必ず「動作環境」が提示されています。動作環境とは、そのアプリケーションを動かすために必要なコンピューターの性能の条件です。例えば、提示されたOSのバージョンが「Mac OS X 10.7以降」と書かれていた場合、それ以前のバージョンのコンピューターではアプリケーションを動かせません。
エラーメッセージが表示された場合、まずは対象のアプリケーションの動作環境を調べます。OSのバージョンなどに問題がある場合、コンピューターに新しいバージョンのOSをインストールすることで解決する場合があります。

13. You need to restart your computer.

日本語に訳せば「あなたはコンピューターを再起動する必要があります」というエラーメッセージです。コンピューター起動後、自動的に再起動させるなどした後に、このエラーメッセージが表示されることがあります(カーネルパニック)。
予防法としては、アップデートのお知らせが来たらその都度アップデートを実行し、ソフトウェア・アップデートで「お使いのソフトウェアは最新です」というメッセージが表示されるまで、適応可能なアップデートをインストールしておくことが挙げられます。
もし、カーネルパニックが起こった場合、通常であれば電源ボタンを長押しして強制終了します。電源が切れたことを確認した後、もう一度起動することで回復します。

<まとめ>

たいていのエラーを解決する手段として挙げられるのは、以下の方法です。

  • 接続機器のコードやスイッチを確認する
  • 起動ディスクを検証する(検出された問題は修復する)
  • アクセス権の修復を行う
  • アプリケーションを再起動する
  • コンピューターを再起動する

強制終了やコンセントを抜いて電源を落とす方法は望ましくありません。ファイルの破損の原因や、コンピューター自体の故障の原因にもなりえます。また、万が一の事態に備え、常日頃からデータのバックアップをとっておくことも大切です。
OS Xに限らず、コンピューターを扱うことはエラーメッセージとの戦いであると言っても過言ではありません。今回ご紹介したエラーの原因と対処法は、あくまで一例です。個別に原因がある可能性も考えられます。
「調べても分からない」「操作に不安がある」という場合には、専門家に依頼することをおすすめします。

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