受信箱(メールボックス)に大量の迷惑メールが届くときの対処法


メールボックスにいつの間にか届いている迷惑メール。差出人の名称やアドレスも上手に偽装され、タイトルも(メールを開かせるために)工夫を凝らしたものが増えています。こういったメールへの対応に貴重な時間を割きたい人はいないと思いますが、削除せずに放置すると重要なメールを見過ごしてしまうなどの不利益を被る可能性もあります。そこで今回は、「そもそも迷惑メールとはどういったものなのか?」といった基本から、すぐにできる対策や対処する際の注意点をまとめて紹介します。

迷惑メールはどんなメール?

迷惑メールとは、本人が望んでいないにもかかわらず、勝手に送られてくるメールを指します。多数の受信者に対し無差別に送りつけているタイプが多く、特定のWebサイトや商品などの宣伝を目的とするものがほとんどです。より悪質な詐欺メール、PCに害を及ぼすウイルスメールも含まれます。

迷惑メールの種類

迷惑メールにはいくつかの種類があることをご存じでしょうか。
ここでは代表的な迷惑メールの種類と特徴をご紹介します。

出会い系迷惑メール

出会い系サイトの運営者が、自サイトへの誘導を目的として送ってくる迷惑メールです。女性の名前をかたり、男友達に送るメールのようなタイトルと文面であることが多いようです。文章中にURLが掲載されている場合、その大半が出会い系サイトのURLになっています。また、この手のメールに返信してしまうと、さらに別の出会い系サイトからのメールが増えるケースが多いようです。差出人やタイトルに女性芸能人の名前を利用するパターンもあります。

架空請求メール

架空請求メールとは、突然身に覚えのない高額請求をしてくる迷惑メールです。アダルトサイトをはじめとする、会員制有料サイトを装って請求されることが多いようです。直接返信したり、文中で指定されたURLのフォームから送信したりしてしまうと、個人情報を引き出されて悪用されてしまうこともあります。有料サイトを利用した覚えがない場合、そのことを問い合わせてしまう人もいるかもしれませんが、業者の思う壺ですから、絶対に返信や連絡はしないようにしてください。

儲け話の誘いメール

「もう少しお金があったらいいな」という多くの人が持つ心理を巧みに突いて、儲け話に誘ってくるメールも近年増えてきています。「1日〇時間、これさえすれば月〇万円稼げる!」といった情報商材の販売につなげるもの、「必ず儲かる」という投資案件を紹介してくるもの、「宝くじやロト6などで高額当選する方法」など、さまざまな事例が報告されています。お金に困っているときに魅力的な謳い文句を見てだまされてしまわないように、「本当に儲かる話を見ず知らずの人に紹介する人はいない」という大原則を肝に銘じておきましょう。

フィッシング詐欺メール

銀行や地方自治体といった信頼度の高い組織を名乗り、「パスワード変更のお願い」というようなタイトルで送られてくる迷惑メールです。メール内に記載されたURLにアクセスすると、本物によく似たサイトが現れ、そこにIDやパスワードなどを入力すると情報が抜き取られてしまいます。一時、大流行したことから各種機関が対策に乗り出し、最盛期より被害は減少していますが、詐欺グループもさらに巧妙な方法でクレジットカードやネットバンクの利用者を狙っています。ネット上での金銭のやり取りが当たり前になっている社会を背景に、捜査機関との「いたちごっこ」が続いています。

メールボム

同じ宛先に大量のメールを送りつける、嫌がらせが目的の迷惑メールです。ごく短期間に数千通ものメールが送られてくることもあり、メールの受信容量をオーバーしてしまう可能性があります。また、近年はこのようなメールは、メールサーバーで除去されるようになってきたため、その数は少なくなっています。

チェーンメール

チェーンメールは、いわゆる「不幸の手紙」と同じ手法の電子メールです。受信したメールと同じ内容のメールを、ほかの人に転送するように促します。古典的な手法ではありますが、被害者が一気に拡大する可能性を秘めています。うっかり読んでしまったときは、すぐに削除、「次の人に回さない」ことが何よりの対策となります。

迷惑メールがなくならない理由とは

多種多彩な迷惑メールのパターンが現れては消えていますが、一向になくなる気配を見せません。その第一の理由として、住所や電話番号、本名といった誰もが重要であることを認識している個人情報とは違い、「メールアドレスの入手難度が低い」ことが挙げられます。事実、個人のブログやSNSなどには、「連絡はこちら」というような文面でメールアドレスがあふれています。違法業者は日々それらを収集しているのです。
もちろん、インターネットの時代が始まるまえから、悪徳な業者は存在します。しかし、彼らが行っていたDMやポスティングで各家庭に配布する方法は、郵送費や人件費が莫大にかかっていました。その点メールは、同じ内容を一度に大量に、無料で送ることができます。さらに、メールの受け手も、本気で訴えを起こそうと考える方は少ないため、事件に至るケースもほぼありません。詐欺を働くような業者に都合のいい状況が整っていることから、迷惑メールは今日も送られ、被害者を生み続けているのです。

迷惑メールから自分を守る方法

迷惑メールを受け取らないように、少なくとも数を減らすことはすぐにでも実行できます。とても単純な方法ばかりですが、悩んでいる人は以下の手段を試してみましょう。

メールマガジンやお知らせメールの停止

不要な情報や広告ばかり送ってくるメールマガジンも、迷惑メールのひとつです。とはいえ、真っ当な業者であれば、配信を停止するための手続きが用意されていますから、ほぼ確実に停止させることが可能です。

メールソフトのフィルターを利用

ほとんどのメールソフトには、特定のメールアドレスや単語などによって迷惑メールを検出し、自動でフィルタリングする機能がついています。この機能だけで100%除去することは難しいですが、相当数を減らすことができます。

セキュリティソフトのフィルターを利用

セキュリティソフトにも、メールソフト同様にフィルター機能が備わっています。セキュリティソフトはPCに直接的な被害を及ぼすウイルスメールの検出に効果的ですから、被害に遭うまえに導入を検討しましょう。

迷惑メールを見破るスキルを身に付ける

「送信元のメールアドレスが意味不明なアルファベットの羅列」「知らない相手なのにやけに馴れ馴れしい文章」「扇情的なタイトル」のメールは、迷惑メールである可能性が高いと考えて良いでしょう。フィルターで迷惑メールに振り分けられたものをすぐに捨てるのではなく、しばらく溜めて一覧表示してみるとパターンが見えてくるはずです。ソフトに頼るだけではなく、自身のスキルを高めることが長期的には最大の防衛につながります。

迷惑メール対策にまつわる注意点

迷惑メール対策を講じる際に、気を付けたほうが良い点を以下に挙げていきます。

メールアドレスは推測されにくいものにする

迷惑メールを送り付けてくる業者は、手間がかかる面倒なことを避ける傾向があります。例えば、実在するメールアドレスを人力で収集するのは手間がかかりますから、専用のプログラムを使ってメールアドレスを自動生成し、そのアドレス宛に膨大なメールを送っている業者もあるほどです。こういったプログラムが生成しやすい「誕生日や名前の一部を利用」「短い」「意味のある言語」のメールアドレスは、迷惑メールが届きやすいので注意が必要です。

ホームページやブログ、SNS等でメールアドレスを公開しない

近年、世界規模のSNSの発展により、不用意に記載したメールアドレスが知らないうちに拡散しているケースがあとを絶ちません。拡散しやすいSNSはもちろん、自分が管理しているホームページやブログでのメールアドレス公開は、今すぐやめましょう。

メインで使っているアドレスとサブのアドレスを使い分ける

仕事など、メインで使用しているメールアドレスに大量の迷惑メールが届くようになると、重要なメールが埋没する危険性が高まります。買い物など重要度が低いサイトへの登録は、GmailやYahoo!メールといったフリーメールを使うなど、アドレスを使い分けてリスクヘッジすることが大切です。

過剰な対策ではなく条件付きの対策を心掛ける

迷惑メール対策が極端になりすぎることで、大切なメールまでフィルターに弾かれてしまったら本末転倒です。指定したメールやキーワードを指定して拒否する、URL付きメールやなりすましメールを拒否するなど、フィルターに条件を設定しましょう。それでも防げなかった迷惑メールに対しては、段階的に対策を強化していくといいでしょう。

万が一、迷惑メールが届いてしまったら…

迷惑メールが届いた際、興味本位で開封したり、記載されているURLにアクセスしたりすると、「迷惑メールの量が増える」「ウイルスに感染する」といった具合に被害が拡大することもあります。迷惑メールは「開封しない」「返信しない」「アクセスしない」の3原則を必ず守るようにしましょう。

開封しない

迷惑メールの中には、開封した瞬間、あなたが開封したという情報を悪徳業者に知らせてしまうものがあります。当然、業者はあなたを見込みのあるターゲットと見なして次の一手を打ってきますので、迷惑メールと判断したものは一切開封せず、削除するようにしましょう。

アクセスしない

たとえ自分が関心のある商品やサービスについての情報であっても、よくわからない配信元からのメールに記載されたURLは、クリックしないほうが賢明です。迷惑メールの場合、「配信停止の申し込みはこちら」と謳ったURLをクリックしても、「この人は反応した」「見込みがある」と業者に思わせてしまいます。

返信しない

迷惑メールに返信してしまうと、悪徳業者は言葉巧みにあなたをだましにかかります。知らない配信元からのメールは、無視することが何よりも重要です。

メールアドレスを変更する

近年は、迷惑メールのアドレスにもさまざまな工夫が凝らされており、フィルターを突破してくるものも珍しくありません。そして、一度でも業者にターゲットにされてしまうと、迷惑メールの根絶は難しいといえます。さまざまな対策を施しても、大量の迷惑メールが届き続けるようであれば、最終手段としてメールアドレスを変更することを検討しましょう。

送信者の情報を提供する

警視庁や迷惑メール相談センターは、悪質な業者の情報を収集しています。もし、悪質な業者を見つけたり、不利益を被ってしまったりした場合は、しかるべき機関に連絡や相談をしましょう。

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※本記事は、A1データ株式会社の前身、株式会社ワイ・イー・データ時代に執筆・記載されたコラムです。