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USBメモリデータが壊れた?データ復旧方法や料金相場を解説

USBメモリは手軽に扱えて便利なデバイスの一つです。データの移動やバックアップなどで、毎日活用している人も多いのではないでしょうか。

しかし、よく使うUSBメモリほど、衝撃などによる故障リスクや劣化を促進するリスクが高まります。これらが原因となって不具合が生じ「データが開けない」「文字化けする」「パソコンで認識されない」などのトラブルが起きることも少なくありません。

そこで今回は、USBメモリのデータが壊れてしまったときの対処法や、データ復旧方法などについて解説します。

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USBメモリでよくあるトラブル

USBメモリでよくあるトラブル

USBメモリのトラブルとして、本体そのものが壊れる「物理障害」と、ファイルシステムやデータが壊れる「論理障害」があります。はじめに、USBメモリによくあるトラブルとそれらの原因について見ていきましょう。

物理障害によるもの

「物理障害」とは、USBメモリが物理的に破損した状態を指します。具体的には、落下による破損、「ポケットに入れたまま洗濯した」「コーヒーをこぼした」などの理由による水没、「差し込んだ状態でぶつけた」などによるコネクタや端子の変形、「踏みつけてしまった」などによる基盤の破損、経年劣化によるメモリ自体の故障などです。

また、メモリには、書き換え回数や脱着回数、データ保存期間などに起因する寿命があります。つまり、USBメモリの仕組み上、長期間使用しているとどうしても壊れやすくなるのです。

物理障害が発生すると、USBメモリ自体が読み込めない、保存してあるデータにアクセスできないなどの症状が見られますが、自力での回復はほぼ不可能と言えます。

論理障害によるもの

「論理障害」とは、フォーマットの情報、フォルダ名、ファイル名などのUSBメモリ内に保存したデータが、内部システムの異常により破損している状態のことです。USBメモリには保存場所を管理する領域がありますが、それが何らかの理由で破損した場合などに障害が発生します。

代表的な症状は「データにアクセスできない」「フリーズ状態で動作しない」「ファイルが文字化けする」などです。論理障害の原因には、データの消去やフォーマット実施などの人為的な誤操作、ファイルシステムやOSのファイル損傷、コンピュータウイルス感染、パソコンなどからのUSBメモリの急な抜き差しなどが考えられます。

【USBメモリに保存したデータが「文字化け」する原因】

論理障害で生じる症状の一つに「文字化け」があります。USBメモリに保存したデータが文字化けする原因として考えられるのは、人為的な誤操作やコンピュータウイルス感染などです。文字コードがシステムとファイルで異なることが原因となる場合もあります。

物理障害が生じたUSBメモリへの対処法

物理障害が生じたUSBメモリへの対処法

物理障害の場合、USBメモリ内部の基盤に異常が生じている可能性があります。物理障害が原因でUSBメモリが故障している場合、個人による復旧・修復はおすすめしません。物理障害が発生している状態で通電すると、障害を悪化させる恐れがあるからです。

また、基本的には内部の基盤や部品の交換など本体の修理が必要となるため、高度な技術力と専門知識が必要となります。安全に復旧を試みたい場合には無理に自分で復旧しようとせず、データ復旧業者へ相談したほうがいいでしょう。

なお、USBメモリを水に濡らしてしまった場合、絶対に通電してはいけません。通電するとショートしてデータが消えてしまう恐れがあるからです。できる限り水分を取り除く対策を取り、データ復旧業者へ依頼することをおすすめします。

論理障害が生じたUSBメモリへの対処法

論理障害が生じたUSBメモリへの対処法

USBメモリに物理的な損傷は見られないものの、「パソコンに差し込むとエラーメッセージが表示される」「パソコンに認識されずデータを閲覧できない」などの場合は、論理障害が疑われます。

ここからは、論理障害が生じたUSBメモリへの対処法を解説します。なお、説明の中で挙げているパソコン操作については、Windowsパソコンを想定していますのでご了承ください。

USBメモリを外した後、パソコンなど端末の電源を切る

USBメモリから削除したデータは、その時点では完全に消えるわけではなく後から復元が可能な場合が多いです。そのため、まずは可能であればUSBメモリを外し、その後、パソコンなど端末の電源を切ってUSBメモリの状態が悪化するのを防ぎましょう。

パソコンなど端末をシャットダウンするときや電源が入っている状態のときには、バックグラウンドで何らかのプログラムが動いています。USBメモリを接続したままの状態では「データが上書きされる」など、障害状況の悪化を招きかねません。

また、再起動はパソコンや接続機器に負担をかけることになります。故障している機器が接続されている状態で再起動を繰り返すと、パソコンがむやみにUSBメモリへアクセスすることになり、障害の程度が深刻化することも少なくありません。

USBメモリを再接続してみる

トラブルの原因が、USBメモリの接触不良や一時的な接続エラーの場合もあります。例えば、USBポートの一時的な障害などです。そのため、一度だけUSBメモリを抜き差しして、再接続をしてみましょう。もし正常化した場合は、一時的な接続不良であったと考えられます。

再接続してもUSBメモリが起動しない場合は、他のUSBメモリをパソコンへ接続してみましょう。他のUSBメモリが問題なく読み書きできるのであれば、パソコン側には問題がなく、該当のUSBメモリの故障であることが断定できます。

デバイスマネージャーで「不明なデバイス」を削除

デバイスマネージャーとは、ディスプレイ、プリンタ、マウス、キーボードなど、ハードウェアや周辺機器などを管理しているWindowsパソコンのシステムツールです。USBメモリも周辺機器の一種のため、デバイスマネージャーで状態を確認できます。

デバイスマネージャーにUSBメモリが表示されずに「不明なデバイス」と表示された場合、デバイスマネージャーがUSBメモリを正しく認識できていない可能性があります。このようなときは、一度デバイスマネージャーの「不明なデバイス」を削除し、USBメモリを再接続してみましょう。

ドライバの再インストール

USBメモリを扱うためには「ドライバ」というソフトウエアが必要です。このドライバに不具合が生じた可能性があります。一度デバイスマネージャーでUSBメモリのドライバを削除し、ドライバを再インストールしてみましょう。

削除と再インストール手順は、以下の通りです。

  1. デバイスマネージャーを開いて、USBメモリのデバイス名を選択
  2. 右クリックで「デバイスのアンインストール」を選択

3.パソコンを再起動する

再起動後、自動的にドライバが再インストールされますので、その後にUSBメモリを再接続してみましょう。

BIOSでUSBポートを有効化

USBメモリが認識しない原因の一つに「USBポートが認識しない」ことが挙げられます。USBポートを何度も使用しているうちに劣化を招き、動作が不安定になることがあるからです。その場合は、一度USBポートを有効化してみましょう。

USBポートを有効化する手順は以下の通りです。

  1. デバイスマネージャーの最上部にあるパソコン名を右クリック
  2. メニューの「ハードウェア変更のスキャン」をクリック

スキャンが完了するまで待った後、USBメモリを再接続してみましょう。

エラーチェックの実行(データ復旧が必要ない場合)

「エラーチェック」とは、パソコンに接続されているドライブに問題がないかを調べる機能です。USBメモリにエラーがあった場合はエラーメッセージが表示され、そのままエラーの修復を実行できます。

ただし、すでにファイルが消失した状態でエラーチェックを行うと、表には見えていない状態で存在していたファイルが修復によって完全に失われる場合があります。USBメモリ自体を再度利用したい場合には有用ですが、データ復旧をしたい場合には利用しないでください。

エラーチェックの手順は以下の通りです。

  1. エクスプローラーでUSBメモリを選択し、右クリック
  2. 表示されたメニューから「プロパティ」を選択
  3. タブのツールから「エラーチェック」を選択
  4. 「ドライブのスキャンと修復」を選択

修復後、再度USBメモリを差して動作をご確認してみましょう。

フォーマットの実行(データ復旧が必要ない場合)

USBメモリ内にデータを保存しておらず、また、USBメモリを継続して使用したい場合は、フォーマットを実行しましょう。フォーマットとは内部システムを設定することで、「初期化」とも呼ばれます。

フォーマットの実行方法は、以下の通りです。

  1. エクスプローラーよりUSBメモリを選択して右クリックし、「フォーマット」をクリック
  2. ファイルシステムを選択(適切なものが不明の場合は既定のまま)
  3. 「開始」をクリック

フォーマット後はUSBメモリが使用可能かどうかをチェックします。

ただし、復旧させたいデータがUSBメモリに格納されている場合はフォーマットを行ってはいけません。その場合は後述の方法でデータ復旧を試みましょう。

USBメモリの障害対応についての注意点

物理障害が生じたUSBメモリを素人が修復することはほぼ不可能です。障害対応について知っておきたい注意点を見てみましょう。

壊れたUSBメモリを再利用したいだけか、データ復旧をしたいかで対処は異なる

これまでにご紹介した論理障害の対処法については、あくまでも「認識されない」「読み込めない」といったUSBメモリへの対処であり、保存されているデータが修復されるわけではありません。USBメモリに保存してあるデータを取り戻したい場合には、データ復旧ソフトの利用やデータ復旧業者への依頼をして、データ復旧を試みることになります。

クイックフォーマットとフルフォーマットの違い

WindowsパソコンでUSBメモリなど外部メディアをフォーマットする際には、「クイックフォーマット」と「フルフォーマット」の2つの方式から選べます。

・クイックフォーマットとは
USBメモリなどのファイルシステム部分の削除・再構築を行うもの。記録されているデータは残っているため、データ復旧が可能です。なお、仕様変更があり、Windows XP以前のフルフォーマットもこれにあたります。

・フルフォーマットとは
元のデータを消去し、ゼロフィル(記憶領域にゼロを書き込む)を実行した後、ファイルシステム部分の再構築を行うもの。そのため、データ復旧は不可能です。Windows Vista以降のフルフォーマットが該当します。

故障したUSBメモリのデータを復旧する方法

故障したUSBメモリのデータを復旧する方法

ここからは、障害が生じたUSBメモリから、データを復旧させたいときに活用できる方法をご紹介します。ただし、障害の種類や度合いによっては必ずしも復旧できるとは限りません。

データ復旧ソフトの利用

データ復旧ソフトは、専用ソフトウエアを使って自分で復旧を試みる方法です。軽度の論理障害であれば、データ復旧ソフトでデータを復旧できる場合があります。データ復旧ソフトには有料版と無料版があり、有料版の料金相場は数千円~1万円ほどです。

なお、データ復旧ソフトでは、USBメモリの破損や水没といった物理障害に対応できません。この場合はデータ復旧業者への依頼を検討しましょう。

【無料のデータ復旧ソフト2選】

データ復旧ソフトのうち、無料で利用できるソフトウエアを2つご紹介します。

・EaseUS Data Recovery Wizard Free
EaseUS Data Recovery Wizard Freeは、その名の通りウィザード形式で操作を進められるため、初心者でも扱えます。無料版では2GBまでのファイル復旧が可能です。

■公式サイト
EaseUS®製Windows用のデータ復元フリーソフト – EaseUS Data Recovery Wizard Free

・MiniTool® Power Data Recovery Free
MiniTool® Power Data Recovery Freeは、空になったごみ箱、フォーマット済みやウイルス感染したデバイスなどから消えてしまったデータの復旧を行えます。無料版では、1GBまでのファイルまで復旧が可能です。

■公式サイト
ベスト無料データ復元ソフト – MiniTool Power Data Recovery Free

いずれも有料版へアップグレードでき、有料版では復旧できるデータ量の制限が解除されます。復元したいファイルの数が多い、あるいはファイルの容量が大きい場合は有料版を利用することをおすすめします。

データ復旧サービスの利用

データ復旧サービスとは、専門の復旧業者が提供しているサービスです。データ復旧サービスには大きく分けて「メーカー系」と「データ復旧業者系」があります。

ひと口に「データ復旧サービス」と言っても、業者によって技術力や対応レベルが異なります。特に技術力の低い業者に依頼してしまうと、「データを復旧できなかったのに高額の費用を支払うことになった」ということにもなりかねません。データ復旧サービスを利用する際には、対応内容や料金、データ復旧基準が明確となっている業者を選ぶのがおすすめです。

また、業者を選ぶ際には「成功報酬型」であるかも確認しましょう。データが復旧した場合に費用を支払う「成功報酬型」を取り入れている業者は、大手メーカーや優良な復旧業者が多いからです。

【データ復旧サービスの料金相場】

データ復旧サービスを依頼する際に気になるのが料金です。USBメモリの復旧では、1万円~10万円程度が目安ですが、障害の種類や記憶容量によって料金が変動します。特に物理障害の場合は料金が高くなります。損傷した内部部品や基盤などに物理的な処理を施してからデータ復旧を行うなど、論理障害よりも手間がかかるからです。

障害内容に応じて具体的に料金を提示している業者が多いため、まずは公式サイトで料金やサービス内容を確認してみるのがいいでしょう。

壊れたUSBメモリのデータ復旧は専門業者へ相談を!

壊れたUSBメモリのデータ復旧は専門業者へ相談を!

USBメモリの障害には大きく分けて「物理障害」と「論理障害」があります。論理障害であれば、市販のデータ復旧ソフトなどを使って復旧することも可能です。物理障害の場合は復旧の難度が高まるため、自分でデータを復旧することは難しいでしょう。

市販のデータ復旧ソフトを使うにしても、知識がないにもかかわらず安易に復旧作業をしてしまうと、障害を悪化させてしまいかねません。大切なデータを保存していて、できるだけ安全にデータを取り戻したいときは、データ復旧に精通した専門業者の利用をおすすめします。

USBメモリが寿命などで破損してしまった、あるいは認識されず大切なデータが取り出せない場合には、USBメモリのデータ復旧・復元のスペシャリストがいるA1データにお気軽にご相談ください!

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